ビジネス構想を切り口に、新しい視点に気づく
自分が以前から考えていたビジネス構想についてメンバーの意見を聞いてみたいと思い、ワークショップのテーマに挙げてみました。その結果起きたことについて書いておきたいと思います。
ビジネス構想の紹介
浜松市北部の、緑が豊かな山麓地域を舞台にしたゲストハウスのビジネス構想の紹介をメンバーに行いました。
自分が会社員としての本業から離れて自由に構想したビジネス構想に対し、ビジネスの現場でバリバリと仕事をしているメンバーの意見を聞きブラッシュアップ出来たらという目的の一方、これをワークショップの題材として提供したら、どうなるのだろう?という興味もありました。
自ら思考に制限を掛けていないか?
ワークショップでビジネス構想のピッチを行うと、様々な感想や意見がメンバーから出ました。
中でも考えさせられたのは、自分が自由に構想したつもりのビジネス構想でも、自分がやりたい事に対して純粋に追及する「自分モード」になり切れていないかもしれないよ、という事です。
私たちは毎日仕事をしていく中で、それが組織に所属し組織の一員として働く以上、組織としての目的や目標達成の為にという視点で動きます。
それから外れた仕事は、組織の中では「自己満足」、あるいは「趣味」と揶揄されてしまいます。
その様なことにならない様に、私は会社員として長年働く中で気を付けてきました。
一方、私はこのビジネスを構想するにあたり、地元の地域を盛り上げたいという思いがありました。
そして、その「思い」を、このビジネスの目的として、いわば「お題目」として設定したのです。
このお題目を念頭に置き構想を進めてきましたが、ピッチのあとメンバー出た問いかけに、ハッとさせられました。
今回取り上げたビジネス構想に設定した「地域の為」というお題目は、本当に自分がやりたい事なの?という問いかけから、自分が自分なりに自由に考えていたつもりでも、実はまだまだ「自分がやりたい事」として十分に向き合えていなかったかもしれない、と思ったのです。
自分として自由に思考したつもりでも、いつの間にか「~のために」という「他人モード」として思考してしまい、そして結果的に本来は自由であるべき自らの思考を、自ら制限してしまっていたかもしれない。
これは、会社という組織の目的や目標の中で仕事をしている事で陥りがちな事で、こうした気づきは、本業を離れたワークショップならではのものと言えるのではないでしょうか。
自由を得て、次のステップへ
この気付きから、物事に対する視点の取り方が変わった自分に気づきました。
組織の目的や目標という観点も勿論大切ですが、そうしたものから離れ、自分自身は本当はどうしたいのか。
その様な観点も、ビジネス構想を、またそれに限らず何かを思考する時には、その思考をより深め、アウトプットをより彩り豊かなものにしてくれると思います。
そんな自由な思考の入り口に気付くきっかけを与えてくれる、PitBARという場所に、あなたも遊びに来てみませんか。